いもとようこさんの絵本でよみがえる、甘くてちょっぴり怖い夢の世界「ヘンゼルとグレーテル」
誰もが知っている昔話「ヘンゼルとグレーテル」。小さい頃に読んでもらった記憶が、心の奥底に眠っている方もいるのではないでしょうか。今回ご紹介するのは、いもとようこさんの優しい絵で彩られた、子どもたちにも親しみやすい「ヘンゼルとグレーテル」です。
親も子どもも魅了される、いもとようこさんの世界
いもとようこさんの絵本は、何と言ってもその温かみのある絵柄が魅力。ふんわりとしたパステルカラーと、独特のタッチで描かれたヘンゼルとグレーテルは、まるで幼い私たち自身のようです。特に印象的なのは、お菓子の家のシーン。夢のようなお菓子の家は、ページを開いた瞬間、子どもたちの心を一気に惹きつけます。私も娘たちと一緒にページをめくるたびに、「わー、おいしそう!」と歓声をあげてしまいます。
ストーリーの展開を彩る、いもとようこさんの表現力
もちろん、絵の可愛さだけではありません。いもとようこさんの絵本は、ストーリーを分かりやすく、そして情感豊かに伝えてくれます。
- 絶望と希望のコントラスト: 貧しさから親に置き去りにされるヘンゼルとグレーテルの絶望感、森の中で迷いながらも希望を捨てずに進む姿。いもとようこさんの絵は、そんな子どもたちの心の動きを繊細に表現しています。
- お菓子の家の誘惑: 甘い香りに誘われて辿り着いたお菓子の家。しかし、その裏には魔女の恐ろしい企みが隠されています。絵本全体で、お菓子の家だけが明るく描かれていることで、その不気味さが際立ちます。この鮮やかなコントラストが、子どもたちのドキドキ感を高めます。
- 勇気と知恵で困難を乗り越える: 魔女に捕まってしまったヘンゼルとグレーテル。絶体絶命のピンチを、二人は知恵と勇気で乗り越えます。困難に立ち向かう子どもたちの姿は、読み聞かせている私たち親にも勇気を与えてくれます。
読み聞かせを通して、親子の絆を深める
この絵本は、ただ物語を楽しむだけでなく、読み聞かせを通して親子の絆を深めるきっかけにもなります。娘たちは、ヘンゼルとグレーテルが困難に立ち向かう姿に共感し、時には不安そうな表情を見せます。そんな時、「大丈夫だよ、きっと乗り越えられるよ」と声をかけることで、娘たちは安心した顔になります。絵本を通して、子どもたちの気持ちに寄り添い、語りかける時間を持つことの大切さを改めて感じさせてくれます。
読み終わった後には…
読み終わった後には、ぜひお子さんと感想を話し合ってみてください。「お菓子の家はどんな味がすると思う?」「もし魔女に捕まってしまったらどうする?」など、想像力を掻き立てる質問を投げかけてみるのも良いでしょう。子どもたちの自由な発想に、きっと驚かされるはずです。
こんなお子さん、こんな家庭にオススメ
- 絵本が好きな子: いもとようこさんの絵本は、絵を見るだけでも楽しめます。
- 少し怖くて、ドキドキするお話が好きな子: 魔女が登場するシーンは、少し怖いかもしれませんが、それもまた物語の魅力です。
- 兄妹、姉妹がいる家庭: ヘンゼルとグレーテルのように、力を合わせて困難を乗り越えることの大切さを学べます。
- 読み聞かせを通して、親子のコミュニケーションを深めたい家庭: 絵本を読みながら、お子さんの気持ちに寄り添い、語りかける時間を持つことができます。
- 昔話を子どもに伝えたいと考えている方: 誰もが知っている昔話を、いもとようこさんの優しい絵で、子どもたちに親しみやすく伝えることができます。
「ヘンゼルとグレーテル」は、子どもたちの心を掴む魅力的な絵本です。ぜひ、この機会にお手に取って、お子さんと一緒に甘くてちょっぴり怖い夢の世界を体験してみてください。きっと、忘れられない思い出になるはずです。

| タイトル | ヘンゼルとグレーテル |
| 著者 | グリム / いもとようこ |
| 出版社 | 金の星社 |
| 発売日 | 2013年06月 |