えみこの絵本ガイド

二児のママであるえみこがおすすめする絵本のご紹介

【絵本レビュー】あのひのきもち【かさいまり】

あの日の気持ち ~心に寄り添う、温かい絵本~

この絵本、「あの日の気持ち」は、一見シンプルな絵柄と短い文章の中に、深い愛情と共感が溢れている、素晴らしい一冊です。4歳と2歳の娘を持つ私にとって、この絵本は子育ての様々な場面で、心の支えとなってくれる存在となりました。

優しい色合いの絵と、心に響く言葉

まず、目に飛び込んでくるのは、パステル調の柔らかな色合いです。落ち着いたトーンの絵は、子供たちの心を穏やかに包み込み、安心してページをめくっていくことができます。 主人公の女の子の表情や仕草も繊細に描かれており、感情の揺らぎが自然と伝わってきます。 派手さはないけれど、その分、絵の持つ静かな力強さを感じます。 娘たちも、この絵の雰囲気をとても気に入っているようで、何度も何度も一緒に見ては、絵の中の人物について話しています。 特に、夕焼け空の下で女の子が抱きしめられている場面の絵は、私たち家族にとって特別な一枚となりました。

「君がいる幸せ」に気づかせてくれる物語

物語の内容は、いたってシンプルです。 女の子が、様々な出来事を経験し、その中で様々な感情を抱き、そして最終的に「君がいる幸せ」に気づくというものです。 しかし、そのシンプルさが、かえって心に響きます。 言葉は少ないながらも、女の子の感情の変化が丁寧に描かれており、読んでいる私たちも、彼女と共に喜びや悲しみ、不安などを共有することができます。 特に、ちょっとした言い争いの後、仲直りをする場面は、まさに私たち姉妹の日常そのもの。 娘たちは、絵本の中の女の子と自分の気持ちを重ね合わせているようで、感情表現が豊かになっているように感じます。

親子の絆を育む時間

この絵本は、単に物語を読むだけでなく、親子で語り合うきっかけを与えてくれます。 娘たちに「この子はどんな気持ちかな?」と問いかけ、彼女たちの考えを聞くことで、それぞれの気持ちの理解を深めることができました。 また、絵本を読み終えた後には、娘たちと抱き合って、「ママも〇〇ちゃんたちが大好きだよ」と伝え合う時間を持つようになりました。 この絵本を通して、言葉では伝えきれない愛情を、改めて実感することができました。

日常生活の様々な場面で

この絵本は、寝る前の読み聞かせはもちろん、日中のちょっとした休憩時間にも最適です。 娘たちが喧嘩をした後、少し落ち込んでいる時など、この絵本を読み聞かせると、不思議と心が落ち着き、穏やかな気持ちになれるようです。 絵本を通して、娘たちと気持ちを共有し、心を繋ぐことができるということが、この絵本の大きな魅力だと感じています。 絵本を読む時間は、私にとって、日々の慌ただしさから解放され、娘たちとの大切な時間をゆっくりと味わえる、かけがえのない時間となっています。

心に残る、温かい余韻

読み終わった後も、この絵本の温かい余韻が長く続きます。 優しい絵と、心に響く言葉は、私自身の心を癒やし、明日への活力を与えてくれます。 子育てのストレスや、日々の小さな悩みも、この絵本の力を借りて、乗り越えることができる気がします。

どんな子供や家庭に勧めたいか

この絵本は、特に、3歳から6歳くらいのお子さんを持つご家庭に強くお勧めします。 感情表現が豊かになる時期のお子さんにとって、この絵本の優しい言葉と絵は、心の成長に大きなプラスとなるでしょう。 また、兄弟姉妹がいるご家庭では、ケンカの後や、気持ちが落ち込んでいる時などに、心温まる解決策を与えてくれるはずです。 そして、忙しい毎日を送るお母さんたちにも、ぜひ読んでいただきたい一冊です。 この絵本は、子供たちへの愛情を改めて感じさせてくれると同時に、自分自身も癒やしてくれる、そんな魔法のような存在です。 忙しい日々の中で、子供たちとの温かい時間を大切にしたいと願う、すべての親御さんにおすすめします。 この絵本を通して、あなたとあなたの大切な人たちの絆が、さらに深まることを願っています。 あのひのきもち

タイトル あのひのきもち
著者 かさいまり / 岡田千晶
出版社 金の星社
発売日 2025年01月