えみこの絵本ガイド

二児のママであるえみこがおすすめする絵本のご紹介

【絵本レビュー】ぼうさいセブン【もとしたいづみ】

ぼうさいセブン:楽しく学べる防災絵本、家族の絆を深める一冊

3歳から楽しめる、と謳われている「ぼうさいセブン」ですが、正直なところ、私の4歳と2歳の娘たちは、年齢をはるかに超えた理解を示してくれました。 単なる「防災絵本」の枠を超え、家族で語り合うきっかけ、そして日々の生活を見直す契機を与えてくれる、そんな素晴らしい絵本だと感じています。

セブンのかわいらしさと親しみやすさ

まず、絵本を開いた瞬間、目に飛び込んでくるのは、なんとも愛らしいキャラクター「セブン」です。 少しふっくらとした体つきに、大きな瞳。 一見、いたずら好きな子犬のような姿は、子供たちにとってすぐに親しみやすい存在となるでしょう。 セブンが、優しく、そして分かりやすく防災について教えてくれるという構成は、子供たちが絵本の世界に自然と入り込めるよう巧みに設計されています。 硬い言葉や難しい説明は一切なく、絵と短い文章で、地震が起きた時の行動や、防災グッズの準備の大切さを伝えてくれます。

想像力を掻き立てる、リアルな描写とユーモラスな表現

地震の揺れや、避難の様子は、リアルに描かれているにも関わらず、恐怖心を煽るような描写はありません。 むしろ、セブンのユーモラスな表情や行動、そして周りの人々の協力の様子が、子供たちに安心感を与えてくれます。 例えば、地震が起きた時の「まず、テーブルの下に隠れる」という場面では、セブンがテーブルの下に隠れる様子が、コミカルに描かれていて、子供たちは真似したくなるほどです。 絵本の随所に散りばめられたユーモアは、防災という少し重たいテーマを、子供たちが抵抗なく受け入れられるように工夫されています。 これは、単なる知識の伝達ではなく、楽しく学ぶという体験を重視した、優れた絵本作りだと感じました。

実践的な防災知識と、親子の会話のきっかけ

「ぼうさいセブン」は、単に地震の際の行動を教えるだけではありません。 非常持ち出し袋の中身や、家族で確認しておくべきことなど、具体的な防災対策についても触れられています。 絵本を読み終えた後、娘たちと「うちにも防災グッズがあるかな?」「もし地震がきたら、どこへ避難しようか?」といった会話が自然と生まれました。 普段はなかなか話題に上がらない防災について、絵本をきっかけに家族で話し合う時間を持つことができたのは、大きな収穫でした。 これは、絵本が持つ教育効果をはるかに超えた、家族の絆を育む力だと感じています。

楽しく学べる防災クイズで、理解度チェック!

絵本には、楽しく防災知識を確認できるクイズも含まれています。 娘たちは、クイズに夢中で、防災に関する様々な知識を自然と吸収していました。 クイズ形式にすることで、子供たちは楽しみながら学ぶことができ、知識の定着にも繋がります。 難しい言葉や概念は一切使われておらず、絵を見て答えることができるシンプルな構成なので、幼い子供でも無理なく取り組めます。 親御さんも一緒にクイズに参加することで、さらに親子のコミュニケーションを深めることができるでしょう。

読み聞かせの楽しさと、繰り返し読みたい魅力

読み聞かせをしている最中も、娘たちはセブンの表情や行動に大喜び。 何度も繰り返し読み聞かせをせがまれました。 絵本の優しいタッチの絵と、テンポの良い文章は、読み聞かせに最適です。 また、何度読んでも飽きない、そんな魅力も感じました。 子供たちは、毎回新しい発見をするように、絵本の細部まで目を凝らして見ています。 これは、単なる絵本ではなく、何度も読み返して、その都度新しい学びを得られる、まさに「成長を促す絵本」と言えるでしょう。

どんな家庭にオススメ?

「ぼうさいセブン」は、特に3歳から小学校低学年のお子さんを持つ家庭に強くお勧めしたい絵本です。 楽しく、そして分かりやすく防災を学ぶことができるだけでなく、家族で防災について話し合うきっかけを作り、日々の生活に役立つ知識を身につけることができます。 防災について教えるのは難しい、と考えている保護者の方にも、この絵本は大きな助けとなるでしょう。 絵本を通して、子供たちに防災意識を育み、安心安全な生活を送るための基礎を築くことができるはずです。 また、絵本を通じて、家族の絆を深めたいと考えている家庭にも、心からお勧めします。 セブンの可愛らしいキャラクターと、ユーモラスな表現は、子供たちの心に深く刻まれ、防災への意識を高めるだけでなく、家族の大切な思い出となるでしょう。 ぼうさいセブン (セブンの行事えほんシリーズ)

タイトル ぼうさいセブン
著者 もとしたいづみ / ふくだいわお / あんどうりす
出版社 世界文化ワンダーグループ
発売日 2025年06月