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【絵本レビュー】10ぴきのかえるのおしょうがつ【間所ひさこ】

10ぴきのかえるのおしょうがつ:心温まるお正月絵本レビュー

34歳、二人の娘を持つ母として、数々の絵本に接してきましたが、『10ぴきのかえるのおしょうがつ』は、その中でも特に心に残る一冊です。 可愛らしいカエルたちの姿と、お正月という特別な季節の描写が見事に融合し、子どもたちの心を優しく包み込む、そんな魅力にあふれた絵本だと感じています。

読み聞かせで感じた、カエルたちの可愛らしさ

まず、絵本を開いた瞬間に感じるのは、10匹のカエルたちの愛くるしさです。それぞれ個性豊かに描かれたカエルたちは、まるで小さな妖精のよう。 大掃除をする姿、もちつきをする姿、そしておせちを食べる姿、一つ一つの行動が生き生きと表現されていて、読み聞かせをしている私も自然と笑顔になってしまいます。 4歳の長女は、特に「お餅をつくカエルさん、面白いね!」と大喜び。2歳の次女も、カラフルな絵柄に釘付けになっていました。 ページをめくるたびに、カエルたちの仕草に「可愛い!」と何度も声に出してしまうほど、魅力的なキャラクターたちです。

お正月らしさがぎゅっと詰まった、楽しいストーリー

この絵本は、単にカエルたちが大騒ぎするだけの物語ではありません。 ねずみの餅つきの音から始まる物語は、子供にも分かりやすく、お正月ならではの行事を自然と学ぶことができます。 大掃除、鏡餅、おせち料理… 普段なかなか触れる機会のないお正月の風習が、カエルたちの行動を通して楽しく紹介されているのです。 私自身、子供たちに改めてお正月の素晴らしさを伝える良い機会となりました。 長女は「私もお餅つきしたい!」と目を輝かせていましたし、次女も、絵本の中の鏡餅を指差して「これ、きれいね!」とつぶやいていました。

心温まる友情と家族愛

10匹のカエルたちは、仲良く協力して大掃除をし、もちつきをし、そしておせち料理を囲んで一緒に過ごします。 この絵本を通して、子供たちは友情や家族愛の大切さを自然と学ぶことができます。 協力することの楽しさ、みんなで一緒に過ごす喜び… これらの大切なメッセージが、優しく、そして分かりやすく伝えられています。 私自身、子育ての中で、子供たちにこれらの感情を育んであげることの大切さを改めて実感しました。 絵本を読み終えた後、長女と次女は、手をつないで仲良く遊んでいました。この絵本が、二人の姉妹の絆をより一層深めてくれたように感じます。

読み聞かせしやすい工夫と、美しいイラスト

絵本のページ数は程よく、読み聞かせにも最適です。 小さなお子さんでも飽きずに最後まで聞いていられる長さだと思います。 また、イラストも非常に美しく、鮮やかな色彩が子供たちの心を惹きつけます。 カエルたちの表情や仕草が細かく描かれており、見ているだけで幸せな気持ちになります。 何度も読み聞かせをしているうちに、私もこの絵本のイラストが大好きになりました。 長女は、カエルたちの絵を指さしながら、それぞれのカエルの名前を付けていました。

何度でも読み返したくなる、魔法のような絵本

『10ぴきのかえるのおしょうがつ』は、単なる絵本ではありません。 それは、子供たちの心を温かく包み込み、家族の絆を深めてくれる、魔法のような一冊です。 お正月だけでなく、一年を通して、何度も読み返したくなる、そんな魅力に溢れています。 読み聞かせをするたびに、子供たちの笑顔と、その笑顔を見ている私の幸せな気持ちが増幅していくのを感じます。 まさに、宝物のような絵本です。

どんな子供や家庭におすすめ?

この絵本は、特に以下の子供や家庭におすすめです。

  • お正月を楽しく学びたいお子様
  • 動物が好きなお子様
  • 温かい気持ちになれる絵本を探しているご家庭
  • 兄弟姉妹で仲良く絵本を読みたいご家庭
  • 読み聞かせを通して、子供たちと特別な時間を過ごしたいご家庭

『10ぴきのかえるのおしょうがつ』は、お正月の雰囲気を存分に味わえるだけでなく、子供たちの心を豊かに育む、素晴らしい絵本です。 ぜひ、お子様と一緒に、この絵本の魅力を体験してみてください。 きっと、あなたと子供たちの心に残る、特別な一冊となることでしょう。 10ぴきのかえるのおしょうがつ (お正月のおはなし【4歳 5歳からの絵本】) (PHPにこにこえほん)

タイトル 10ぴきのかえるのおしょうがつ
著者 間所ひさこ / 仲川道子
出版社 PHP研究所
発売日 1992年11月